鳳龍壱号について

Kyusyu Institute of Technology 100th Anniversary Satellite Horyu

鳳龍1号は開発を中断し、ミッションを鳳龍弐号に引き継ぎました! 鳳龍弐号のサイトはこちら

本衛星は九州工業大学(以下九工大)創立100周年を記念して、九工大の学生が立ち上げた九工大衛星開発プロジェクトのメンバーにより設計、製作、運用を行う10cm立方の超小型衛星です。衛星の愛称を本学の校章にちなみ「鳳龍」と命名しました。本プロジェクトは2006年初頭に発足し、鳳龍プロジェクトとCANSATプロジェクトの二つのグループで活動をしています。

衛星開発コンセプト

技術的成果

  • 衛星試験方法の確立
  • 衛星バス技術の確立
  • カメラによる地球撮影

国際連携

  • (英)サリー大学
  • (米)バージニア工科大学
  • (米)南カリフォルニア大学

地域貢献

  • 撮影画像を一般公開
  • アマチュア無線隊を利用した地域貢献
  • マイクロフィルム

応用範囲・将来構想

  • 鳳龍二号機の開発
  • 更なる外部機関との協力

ミッション要求

九工大100周年衛星として学生が主体となり10cm立方の超小型衛星の設計・製作・打ち上げ・運用のワンサイクルを行います。

鳳龍ミッション(衛星を打ち上げて何をするのか)

  1. 衛星データ取得(電圧×7、電流×7、ジャイロ(各加速度二軸)、温度×4)
  2. CMOSカメラモジュール: SCAMPの実証
  3. 衛星データによる地域貢献

Success Level

Minimum Success

小型衛星を製作する上で必要な知識・技術の習得

  • 衛星設計法・製作法の確立
  • 衛星環境試験技術の確立
  • 衛星開発システムの確立

Mission Success

九工大100周年衛星を打ち上げる衛星バスシステムの確立

  • 実際の宇宙環境で生き残る
  • ハウスキーピングデータの送受信ができる

Full Success

ミッションの成功

  • SCAMPによる任意位置の地球画像撮影
  • FM送受信(地球画像習得)
  • 衛星データを利用した地域貢献

システムブロック図

システムブロック図

運用シーケンス

打ち上げ後、分離信号を受け取り、ロケットから分離、OBCの電源をON、分離の様子を写真撮影、アンテナ展開、CW送信(コールサインとハウスキーピングデータを送信)、FM受信、地球をカメラモジュールで撮影、カメラデータやセンサーデータのFM送信という流れになります。

運用シーケンス

鳳龍開発の流れ

2006年度の基本設計の開始から約二年間のBBM期間を経て2009年度の初頭に初期EM(engineering model)基盤が完成しました。その後、熱構造解析モデル(STM)で各種試験を行い、8月にSTM ver.2の基盤を製作しました。12月にはEM ver.1が完成しCDR(critical design review)での反省を踏まえて最終的なFM(flight model)の製作に取り掛かかります。

鳳龍開発の流れ

百周年記念鳳龍壱号

鳳龍壱号イメージ図